ウインチ室内リモコン

 

 

2006年、
80フリークス全国ミーティングに於いて
 しゅんちゃん(くれぷー)に言われたんです。

 

「ウインチの室内リモコン、いいですよ!」

 

 という趣旨のことを…。

 

 

 実際、自分がウインチを使うときを考えても
 その通りだと思いました。

 

 

 そこからがはじまりでした…

 

 

 

 

おいら自身
室内には
ごちゃごちゃしたものを
出来るだけ付けずに
純正フォルムを
大切にしたいと思っています。
(とりあえず、思っているのはホントです。笑)

 

 

『どこに付けようか…』

 

 

と考えた中で
すでに死んでいるスイッチが
2つありました。

 

電調式ショックアブソーバーの切替スイッチと
電動ミラーの調整スイッチ。

 

 

シートに座った状態から
自然に触れるのは
電動ミラーのスイッチだったので
 こちらを流用しようと考えました。

 

 

 

 

そんなことを考えながら
数ヶ月が過ぎ…

 

 

 

 

仲間のスタックさんから
吉報が入りました!

 

 

「80の部品、欲しいものあったら言って〜。」

 

と…。

 

 

 

 

そのとき頼んだパーツは数種類。

 

 

その中に
電動ミラーのスイッチも
 リクエストしたのです!

 

 

 

『コレで加工できるぞ!』

 

 

 

 

 

 

 さらに数ヶ月が経ち…

 

 

 

 

 

 

 いよいよ開始となりました。

 

 

 

 

 

 まずはこんなことから…。

 

 

 スイッチの記名の変更です。

 

 

 “さりげなさ”が欲しくて…。

 

コレが元の状態。 カッターで、ちまちま削り…

こんな感じの予定にしました!
@が安全スイッチ。
“R”
(RUN)でONになります。
Aが“I”(IN)ということで“巻き取り”。
Bが“O”(OUT)ということで“出し”。

 

 

 

 

 

直接このスイッチに
配線ができないため
 コネクターも切り取ります。

 

コレが元の状態。 端子が付けられるような長さで切ります。 切った端は絶縁処理をしておきます。


 

 

次は
スイッチ内の
 回路状態が必要です。

 

 

そこで
 ダストストームで聞いてみると…

 

特別に配線図を見せてくれ、
さらにコピーもしてくれました!

 

 

これはとっても助かりました。

 篠原さん、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

早速
家でテスター片手に
 スイッチの導通を確認します。

 

 

 

 

 しかし、これがうまくいかず…

 

 

 

 

テスターの導通を知らせる
 ブザーが鳴りっぱなし…。

 

 

 

 回路図をさらに見てみると…

 

 

 

どうも、モーターを
正逆回転させて
上下と左右を
 振り分けてるみたい…。

 

 

 

おいらの予定の
左右のスイッチだと
 同じ回路が生きてしまうんです…。

 

 

 

 

 

 

しばらく悩みました。

 

 

 

 

 『他のスイッチにした方がいいのかなぁ…』

 

 

 

 

 

『しかし、どんな基板になってんだろ?』

 

 

 

 

 

 

『開けてしまえ!』

 

 

 

 

 

 と、なりました。

 

 

こんなんなってました。 コレが基板。 こっちが接点となるスイッチ。

 

 

接点の部分。 金具はバネで押し出されていました。

 

 

 

 

 

 

まずは
安全装置の
 生かし方を探ります。

 

『いつでもウインチ作動OK!』状態では、
ファミリーカーとしては
危険です。

 

どうしても
 安全装置が必要です。

 

なにしろ普段は
嫁さん達の方が
乗っている時間は
 多いのですから…。

 

 当然こども達も…。

 

 

ということで、調整ミラーを
左右に切り替えるスイッチを
安全装置としました。
実際には、こうなってます。

 

 

 

 

 

そこから
 あれこれ悩み…

 

 

 

ある場所を
短絡すると
すべてがうまくいくことが
 わかりました。

 

ココです!
早速皮膜を剥がし、ハンダ付けしました。

 

 

 

 

こんな感じになりました。

 

安全装置「ON」。
(赤矢印)

 

 

 

通常
接点はこのような位置になってます。

 

赤点の箇所にあるため、
どこにも通電しません。

 

 

 

 

 それを…

 

巻き側(左ボタン)を押すと、
テコの原理で接点は右に移動します。

プラスからの回路は、
接点の矢印部分を閉じて、
下側の一番右側から出て行きます。

出し側(右ボタン)を押すと、
テコの原理で接点は左に移動します。

プラスからの回路は、
接点の矢印部分を閉じて、
下側の一番左側から出て行きます。

 

 

そうすることによって
他との混線もなく
予定通りの
 スイッチが可能になりました。

 

 

 

 

コネクターに端子を付けて
 スイッチ部分の完成です。

 

プラスは、リモコン使用時に対しても
安全装置の役割をするように配線します。
リレー内の配線に合わせて
「緑」と「黒」に区別しました。

関係ない線は、テープを巻いて
絶縁してあります。

 

 

 

 

 

次は
ウインチのリレー・ボックスからの
 配線です。

 

ケーブルの先に針金を付けて、
エンジン・ルームから車内に通します。
他にケーブルがあるので、
傷付けない様に先端は曲げておきます。

 

 

 

エンジン・ルームの運転席側にある
防水ゴムに差込ます。
車内には、アクセル・ペダルの
付け根辺りから出てきます。
こんな感じで。

 

 

 

そこから
目的の場所まで
 もっていきます。

 

他のケーブルとの干渉を避けながら
入れ込みます。
端子を付けて、接続。

 

 

スイッチ部分を取り出せるように
 ケーブルは余長を取っておきます。

 

 

 

 

 次はリレー・ボックス内です。

 

リレー間の銅板(水色矢印)は
かなりの熱を持ちます。
接触すると、ケーブルの被覆は
軽やかに溶けてしまうので、
当たらないように
 タイラップで固定しておきます(赤矢印)。

 

 

 

 

 

完成!

 

もともと付いていたものだから、
違和感はありません。

 

 

 

 

 この後、
こども達には
このスイッチの危険性について
 話しておきました。

 

 

 絶対に触ってはダメだと。

 

 

基本的には
車内の装置には、触らないように
子供達には言ってあります。
だから触ったりしません。
おいらがいる時には…。

 

 

 ということで、
注意を促す意味で
 テプラで注意書きをしておきました。

 

こんな感じで…。

 

 

ちょっと
カッコ悪いけど
 仕方がありませんね。

 

 

 

 

 

 

かなり
使い勝手はよさそうです!

 

 

 

 

 

 しゅんちゃん(くれぷーさん)、
スタックさん、
篠原さん、
 ありがとう!!

 

 

 

 

 

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