すっぽん
こども達は
相も変わらず
とっても元気に遊んでいる。
近くの堤で水遊びをしていたらしい。
久々に冷え込んでたので、
心配になって嫁さんが迎えに行ってきた。
帰ってきたのは80のエンジン音でわかった。
しばらくすると、
まさやが玄関で叫んだ。
「おとーさん!すっぽん見つけたっ!」
何をばかなこと言ってんだぁぁぁあああ?
そんなもん、あんな堤にいるわけねぇだろーが。
嫁さんも、
「なんだか緑亀のちっちゃいみたいなやつだよ。」
と言ってたし。
しばらくしてから、
一応見に行った。
「マジかぁ〜っ!!」

ホントに“すっぽん”だ!
信じられん…。
それにしても、
こども達は
いつでも全力だなぁと
つくづく思う。
毎日の中で、
いろいろな発見をしてくる。
この“すっぽん”も
その賜物なんだろう。

余分なことを考えない集中力。
あっちこっちに備えているセンサー。
感受性の塊である
こどもの
強みなんだろう。
そんな中で培っていくものは
まさに“実践”なんだから、
大きな財産になるだろう。
やってもいないことを
いかにも、やったことがあるようには
あまり言わない。
なぜなら、それはすぐにバレて、
そいつは集中攻撃を受けるからだ。
それでも言い続けるヤツは、
そのうち、みんなから相手にされなくなる。
いるのは、それぞれの自分で、
見栄を張ったり、
“背伸び”をしたりしているのは
やられてしまうのである。
どっちにしろ、
不自然な“背伸び”は
長く続かない。
適度に休みながらやったり、
足りない高さを補うために
台を用意しなければいけない。
とりあえずは借りてくるときもあるだろう。
でも最終的には、
時間をかけて
自ら、自分に合った、
自分専用のものを
創らなければならない。
小さい台なら短時間で創れる。
しかし、
積み重ねには限界があるから、
いつかは、
大きなしっかりした台を
時間をかけて
創らなければいけなくなる。
必要な時が来たら、
そんなことを教えてあげたいと思う。
もちろん、教える時は
“手取り、足取り”ではない。
あくまで“ヒント”。
たぶん、それしか教えられないしね。
でも、毎日全力で生きていれば、
勝手にそれぞれが
気付いていくんだよね、
きっと…。
こども達はみんなで
あれこれ考えながら、
エサを食べさせていた。
「これ、大きくなって食べる時には呼んでくれよ〜!」
おいおい、そんなでかくなるまで飼うのか??
っていうか、そんなにでかくなるまで育てたら
情がうつって食えねぇって…。
そもそも、そこまで育てられるのかなぁ…。
「大きくなったら困るから、ペット屋さんに持ってった方がいいのかな?」
いきなりそんなにでかくならないって。
それを考えるのはまだ先でいいんじゃない?
夜になって、ふと思った。
そういえば、ザリガニと一緒に入れてたなぁ?
分けないと食われちゃうんじゃないかなぁ?
入れものを分けようと思って
外に出た。
見てみたら、同じ石の下で
すっぽんとザリガニが並んでいた。
大丈夫そうだな。
とりあえず、明日こどもに言ってみよう…。
人の思いはみんなそれぞれ。
伝えるのは“言葉”。
対話しかないんだよね。
